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1stセットを落とした錦織圭から学んだ“勝者のメンタル”

とんでもまるです!

ATP1000 マスターズ1000 上海オープン2回戦


Kei Nishikori

def 3-6 6-0 6-3

Yibing Wu

錦織圭がウー・イービンをフルセットで下して3回戦にも進出しました。
1stセットはとにかくウーくんを称えるべきでしょうね。錦織が先にブレイクしてこのままいくかと思ったのですが、もうとにかくフォアの全力スイング!
また錦織にも簡単な(テニスに簡単はないと思いますがプロ比で)ボールにミスが出るなど、楽天の固さを引きずっている印象がありました。

ジョコビッチも「センターコートは速いかもしれない」と話していましたから、このコートで一度試合をしているウー君にアドバンテージはたしかにあったんでしょう。

1stセットは3-6で落としました。
うーーーん……僕はあまり、“相手のランクが低いのだから圧勝しなければならない”という考えは好きではないのですが…やっぱり400位を相手にセットを落とすのはファンとして結構がっくりきますよね。

修正してくれるだろう!と信じてはいるものの、もし負けたら落ち込む…と不安でばくばく…

ところがどっこい



2nd 錦織が6-0でセットを奪取!
ウー君はセットが変わって、少し気持ちが落ち着いてしまったのでしょうか?あのとんでもないフォアのフルスイングが見られなくなっていきました。

対する錦織は、すこーしストロークをゆったり目に。 でもウー君が構えてバッチリ打たないようにかうまく散らしながら…。この修正力がさすが錦織圭!
その後はファイナルセット、なかなかチャンスを取りきれないところもありましたが、しっかり締めて6-3で勝利!

ナイスファイト錦織圭!ウーくん今日の試合は見事だった!この試合を機に一花咲かせちゃおう!


1stセットを落とした錦織圭から学んだ“心持ち”


試合後のインタビューでも1stを落として焦ったことを認めながら「彼のレベルが高すぎると。いつか落ちると感じていた。自分のプレーを心がけた。」と話していました。

いや〜焦りながらも落ち着いてるって、良いですね!

これは僕ら一般人にも言えることですが、「焦らない!」とか「焦っちゃいけない!」って自分に声をかけるのは、解決方法とは非現実的な話…。

じゃあどうすれば良いか?
それにはまず、焦りが生じる理由を知ることです!

焦りが生じる理由はなぜでしょう。1stセットを落としたから?違います!

焦りは、“1stセットを落とした!”という出来事(Activating event)から生じるのではなく、
“1stセットを落とすことは、非常にまずいことだ”という現実的ではない、誤った信念(Belief)からきているのです。

「え〜そうかな〜?」と思われた方、たくさんいらっしゃると思います。
じゃあ、試合中に僕が1stセットを落として焦ったときに、覆せるのはどちらでしょうか?出来事(A) or 信念(B)?

答えはもちろんB!自分の現実的ではない誤った信念と戦えば、覆すことができます!

じゃあ皆さんいきますよ。「1stセットを落とすことは、非常にまずいことだ」という信念と戦って、打ち負かしてみてください!


こんなのはどうでしょう?
「1stセットを落として焦るのは当然だ。それは誰にでもある。しかしストレートで勝つ必要が僕にあるだろうか?」
「1stセットはたしかに取られたが、試合が終わってしまったわけではない。たしかにストレートで負ける可能性はあるが、それと同じくらいテニスでは逆転で勝つこともありふれたことだ。」

などなど、どうでしょうか?
このように、自分の中にある“誤った信念”“戦って”(心理学用語では論駁といいます)新しい“合理的な信念”を得ることで、焦りを軽減させることができます。

もちろん「焦りは全て無くさなくてはならない」というのも、現実的ではない誤った信念です。
「この考えで焦りを全て無くすことはできない。ただし、自分が少し楽になるのであれば、この考えには価値があるといえるだろう」

こっちの方が現実的な信念といえるでしょう。
この考え方は、アメリカの心理学者であるアルバート・エリス(テニスプレイヤーじゃないですよ)が開発した、論理療法という考え方に沿っています。

もっと詳しく勉強してみたい!という方がいらっしゃれば、Google先生に聞いてみたり、とんでもまるでよければご回答しますので……。
自分でトレーニングできる心理療法ですから、ぜひともおすすめです。

ともかく、僕らを含めてみなさんを焦らせているのは、出来事ではありません。
その出来事に対する自分自信の“現実的でない誤った信念”なのです。


テニスプレイヤーは、論理療法の熟練者!



今の話の上で、錦織くんの試合後のコメントをもう一度見てみます。
以下のコメントの前に錦織は1stセットを落として焦ったことを認めた上で、
「彼のレベルが高すぎると。いつか落ちると感じていた。自分のプレーを心がけた。」
とのコメント。

とんでもまるがこの錦織くんから学んだのは、こんな現実的な信念です。

「僕は1stを落としてたしかに焦っている。けれどもまだ試合は続いているし、僕にも十分チャンスがくるはずだ。」

ん〜僕にはしっくりくる。これなら、少し落ち着いてプレーができそう。
2015年ジョコビッチが全豪錦織戦で、「錦織のエラーが増えてくるのは予期していたことだった。耐えて、嵐が過ぎるのを待った。」とコメントしていたのと似ていますね。

つまり、ジョコビッチのようなトップofトップのテニスプレイヤーは試合が始まる前から自分が劣勢になったときに誤った信念に囚われないように事前に現実的な思考をセットしているわけですね。

そんなジョコビッチは、“錦織が攻めてきて劣勢になった”という出来事なんて、「No problem」だったり、「so what?(だから何?)」状態なんでしょう。
「この試合、劣勢になるかもしれない」という考えは弱気な考えではなくて、現実的な信念への第一歩なんですね。捨てちゃダメです。大事にして、自分を救う手がかりにしたいところ。

あの最強のフィジカルに、最強の技術、最高のメンタルを備えているジョコビッチ。そんな彼を相手に戦っている錦織くんを一層尊敬しちゃいます。


さて!今回は試合の内容というよりも、錦織くんから学んだ試合中の焦りについての記事でした!
明日もいいプレーを見せてくれると嬉しいですね!

それでは!

ちなみに…心のことを偉そうに言っていたとんでもまるは…



めちゃくちゃ動揺していたのであった……



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とんでもまる

Author:とんでもまる
とんでもなくテニスが大好きな大学院生のとんでもまるです。
ATP・WTA(ITF)のお話、ラケットのギアのお話、とんでもなく弱い自分のテニスのお話などなど 気ままに更新していきまする。

コメントは100パーセントお返しします。みんなでテニスを楽しみたいのです。

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